上方演芸 名所のあしあと
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| 開催日時 |
【全10回】すべて水曜日 |
|---|---|
| 申し込み期間 |
2026年7月10日(金) 〜 2026年9月8日(火) |
| 開催場所 | 大阪市立阿倍野市民学習センター |
| 参加費 | 18,000円(全10回分/教材費込) |
| 講師 | 彦坂 真一郎(上方噺研究家) |
| 対象 | どなたでも |
| 定員 | 50人(先着順) |
| 申し込み方法 |
インターネット、電話、来館にてお申込みください。 |
| お問い合わせ |
大阪市立阿倍野市民学習センター 〒545-0052 大阪市阿倍野区阿倍野筋3-10-1-300 あべのベルタ3階 TEL:06-6634-7951 FAX:06-6634-7954 |
| 備考 |
大阪の町を歩いていると、道ゆく人たちの会話が聞こえてまいります。
一人が話し終えた時、もう一人が「ふん、ふん、それで、話のオチは?」やて。
面白い結末を言うよう促しているんですね。
よそから来た人は「大阪の人は、みんな漫才やってる」とあきれたり、感心したり。
どうも「面白いこと言う」てオチをつけないと、「落ちつかない」。
それが、大阪文化の特徴であるようです。
その源をたどると、落語や講談などの芸能に行き当たります。
講座では、こうした上方(京、大坂)の演芸を取り上げ、
おなじみの演目のゆかりのエピソードを紹介しながら、
古き良き「浪華」「大坂」の文化を楽しみます。
その手掛かりとして、大阪市立図書館や国立国会図書館が提供する
「オープンデータ」(著作権フリーのデジタルデータ)を活用して、
講師自身が現地を訪ねて撮影した写真も交えながら、皆さんを「時空の旅」へとご案内します。
【講座内容】
◆講談散歩◆
① 9月9日(水) 「難波戦記」で、真田幸村の大活躍!
徳川家康が、豊臣秀頼のこもる大坂城を攻めた「大坂の陣」は、
慶長19年の冬の陣、20年の夏の陣の二度にわたり、
大阪市街地を主戦場に繰り広げられました。
豊臣方の英雄として「真田幸村」「後藤又兵衛」「塙団右衛門」が
活躍したという「現場」があります。
② 9月23日(水・祝) 「太平記」は、講談のルーツ
南北朝時代の「乱世」を語った「太平記」は、
江戸時代に平和の世になって失業した侍「浪人」が、
庶民に読み解いた「戦記読み」「講釈」の原点とされ、
一説にこの人たちが「講談師」のルーツともされます。
特に河内の土豪、楠木正成は、室町幕府の正規軍を
地の利を生かしたゲリラ戦で翻弄した英雄として。
また後醍醐天皇を支えた忠臣として現在も人気を集めています。
また、浅野内匠頭による江戸城での刃傷「赤穂事件」を素材にした
「仮名手本忠臣蔵」は太平記の時代に見立てて脚色されていて、
当時の庶民の「教養」の底流になった作品であることも偲ばれます。
③ 9月30日(水) 「平家物語」は、口承文学の金字塔
近所に源平合戦の史跡がたくさんあります。
「逆櫓の松」「大物浦」「宇治川の先陣争い」「義経鎧掛けの松」。
四天王寺は、後白河院と法然が並んで夕日を拝んだ場所。
渡辺の津は、水軍の拠点で、「渡辺」姓発祥の地。
源三位頼政の鵺退治ゆかりの地はここ。
江口の君は、西行と交流した淀川河口の港の遊女です。
④ 10月7日(水) 「名医、名工、力士伝」で、講談聞いたらためになる?
太平の世になり、江戸時代には、市井で活躍した人をたたえる
伝記ものが創作されます。各地に作品を残している名工左甚五郎、
感染症対策の秘薬を人々に配ったという薮井玄以、史上最強とされながら
横綱は受けなかった力士雷電為右衛門などを扱った作品があります。
相撲は、元禄時代に幕府に勧進相撲の興行が許可され、当初経済力に勝った
上方の相撲の方が盛んでしたが、その後大名お抱えの力士などが多くなる
江戸時代後期には江戸の相撲が盛んとなります。
上方相撲の全盛だったころの人形浄瑠璃に「関取千両幟」があります。
池田出身の力士猪名川政右衛門がモデルとされ、「侠客」としての力士が描かれています。
◆落語散歩◆
⑤ 10月14日(水) 「落語ことはじめ」噺は大道芸でした
落語は、江戸、京都、大坂でほぼ同時期に成立しました。
大坂は米澤彦八、京都は露の五郎兵衛、江戸は鹿野武左衛門という人たちが、
「滑稽咄」を披露して人気を集めました。
このうち、武左衛門の話を真似たような詐欺事件が発生、
武左衛門は一味ではないのに、犯罪の端緒を与えたとして遠島に処せられます。
江戸の落語はこれでしばらく沈滞します。
京、大坂は、大道芸の滑稽話や物真似が大流行りとなり、
曽根崎心中の冒頭シーンでもお初が、客とお物真似を見に来たという場面があります。
また、この頃の小咄は、現代の落語にも引き継がれていて、その原話と見られる噺が幾つもあります。
⑥ 10月28日(水) なつかしの大坂ことば 「はしりもと」に「へっつい」や「いかき」がありました
落語には江戸時代から昭和の初め頃の風俗が活写されています。
登場人物の喜六清八、嫁はんのお咲さんにおまっつあん、大店では旦さん、御陵人さんから、
丁稚、手伝いと、それぞれの「階層」に応じた立ち振る舞い、言葉遣いが描写されています。
また、いかき、へっついさん、九尺二間、はばかり、など今は使わないさまざまな言葉が
当時の暮らしぶりを彷彿とさせます。
⑦ 11月4日(水) 「ようお参り」噺ではお参りしない人たち
落語は季節に応じた、行事と社寺仏閣の祭事に満ちています。
天満宮、高津宮、四天王寺、安居天神、住吉大社を舞台に
さまざまな話が繰り広げられますが、実際にお参りする場面はあまりありません。
どれも摂津名所図会などに収録されて「遊山」の場所として楽しんでいたのです。
⑧ 11月11日(水) 「武士の町?大坂」御奉行さんは庶民の味方?
武士と庶民。上方落語にはあまり武士階級は登場しませんが、
町の行政、治安を預かった「お奉行さん」のネタはたくさんあります。
また、ちょっと間が抜けた武士がからかいの対象になっていることも多いようです。
「町の武士」の生態を覗き見てみましょう。
⑨ 11月25日(水) 「寿限無の意味」寺内町だった大坂だから
江戸時代の初め、安楽庵策伝という浄土宗の僧侶が、
法話を楽しく聴かせようという思いで編んだ「醒睡笑」は、
落語の原点とも言える滑稽話が約1000話収められていています。
また、大坂は、浄土真宗の本願寺の影響が強く、落語には仏教の影響が色濃く出ています。
例えば「寿限無」は、サンスクリット(古代インド語)を漢訳した言葉で、
音訳すると「阿弥陀」となります。髑髏に酒をかけて「供養」したら、
幽霊がお礼に来る、骨釣りや、天神山など「罰当たり」やけどおもろい話が多数あります。
◆特別口演会◆
⑩12月2日(水) 純瓶・南歩とたどる 上方演芸 名所のあしあと
14:00~14:50 口演
笑福亭純瓶「池田の猪飼」
旭堂南歩「難波戦記 大助の初陣」
*休憩*
15:00~16:00 鼎談(純瓶×南歩×彦兵衛)

